「私が男だったら絶対嫁(or彼女)にしてるのに!」という同性からの呼びかけについて。
東京にも雪がふるほど寒かった本日。
先ほど、取引先からバイク便で急ぎの荷物が届きました。カイロが同封されていて「帰り道にどうぞ使ってください! お疲れ様です」とメモも添えられていました。その気配りにキュンとして「うわー、こんな彼女が欲しい」と、自分が既婚女性なのを忘れて思いました。
既婚未婚問わず、仕事をしている女が忙しくなると「嫁が欲しい」とつぶやいてしまう場面は私に限らず割とある気がします。漠然と、気のつく可愛らしい女性が家を整えてくれたり仕事を手伝ってくれたらどれだけ和むだろう…裏を返せば、家事をすべて捨てたり一部はしょったりして、メイク時間を何割か減らして女子度を下げてまで仕事してる自覚はあるけどそうするしか今はない!みたいな自覚があるわけです。
そういう場面の「嫁欲しい」はいいと思う。ねこのても借りたいとか、こびとの靴屋いいなとかそんなレベルの労働者のドリームですから。
がしかし、女性同士で話をしていて、
女A「私ってなんでモテないんだろう。男運ないのよねー」
女B「Aちゃんいい子なのにね! 私が男だったら絶対にとっくに口説いてる(orヨメにしてる)」
的な会話だと、たちまち微妙になる気がしませんか。
これが、女Bから見てぼやいてる女Aが、女性として魅力的に見えていたら「Aちゃん出会いが少ないから」とか「Aちゃんに合いそうな男性が周りにあまりいないのでは?」と、実際の男性を想定して励ますと思うのです。
それが「私が男だったら」という大胆な仮説を立てて励ましてる時点で、Bの中には潜在的に
(確かに女同士っていう観点から見るとAちゃんはいい子だと思う。でも男性にとってのひとりの女の子として見ると、確かにあんまりモテるタイプじゃなさそうね)と、冷静にAがモテないとジャッジを下してる気がするんです。で、そのあまりにもシビアな答えを自分でも切なく思い「もし私が男だったら」というありえないたとえまでして励ましたくなるのではないか。女性的魅力に欠ける同性への上から目線感が含まれるのではないか、と思うのです。
なので、ある意味凄く失礼なものいいの気がする。
「男になった女友達」なんてありえないものからしか惚れられてないなんて、かなり悲しいし。
というわけで、私は、感じの良い同性を「いいな!」と思ったら、素直に「同性としてステキ」と褒めるほうが爽やかだと思うし、自分もそうしていこうと思います。